マネーフォワード クラウド vs やよいの青色申告オンライン|どっちを選ぶ?銀行連携と初年度無料で迷う人向けに徹底比較【2026年版】

マネーフォワードクラウドとやよいの青色申告オンラインの2社で迷っているフリーランス向けに、銀行連携・初年度無料・電話サポート・複数事業管理を実体験で深掘り比較。30秒で結論が分かる構成です。

ひと言でわかる

マネーフォワード クラウドは「銀行・カード連携の数と精度・複数事業の管理・MFシリーズ連携」が強み、やよいの青色申告オンラインは「初年度0円・電話サポート・クラウド会計シェアNo.1の安心感」が強みです。地方銀行や副業など連携金融機関数が多い人・複数事業を1つの会計で管理したい人はマネーフォワード、初年度のコストを抑えたい人・電話で相談したい人・税理士と連携する予定の人はやよいを選ぶのが基本線です。やよいは2027年3月15日までの申込で初年度0円なので、まず1年だけ試してから2年目に決め直すという選択肢もあります。

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筆者の立場: 個人事業主として青色申告を経験後、株式会社を設立。会計ソフトはfreee・弥生を本業で使い、マネーフォワードクラウドはクライアント業務での利用経験があります。

1. 30秒で決めたい人へ — 結論早見表

結論を先に書きます。マネーフォワードクラウドとやよいの青色申告オンラインのどちらかを選ぶ基準は、2つのポイントで決まります。

こんな人 選ぶべきソフト
銀行・カード連携の数と精度を重視
地方銀行・信用金庫を使っている
副業や複数事業を1つで管理したい
MFシリーズ(請求書・給与)も使いたい
マネーフォワード クラウド
初年度0円でリスクなく試したい
電話サポートで初心者ケアが欲しい
税理士事務所が弥生を使っている
シェアNo.1の安心感を優先したい
やよいの青色申告オンライン

料金は「初年度はやよいが圧倒的に安く、2年目以降の最安プランはほぼ横並び」、機能面は「銀行連携と複数事業管理はMFが優位、サポート体制と老舗の安心感は弥生が優位」と、それぞれ強みが明確に分かれます。決め手は「使う銀行・カードの連携可否」と「サポートと初年度コストの優先度」になります。

2. MFと弥生の基本スペック比較

個人事業主向けプランを中心に、主要項目を一覧で並べます。価格は2026年5月時点の公式情報(税抜)です。

項目 マネーフォワード クラウド確定申告 やよいの青色申告オンライン
個人 最安プラン パーソナルミニ 年払い900円/月
(年10,800円)
セルフプラン 初年度0円
(2年目以降 年10,300円)
個人 標準プラン
(インボイス対応)
パーソナル 年払い1,280円/月
(年15,360円)
ベーシック 初年度0円
(2年目以降 年17,250円・電話サポート付き)
個人 上位プラン
(複数事業・業務相談)
パーソナルプラス 年35,760円
(部門別・電話サポート)
トータル 初年度15,000円
(2年目以降 年30,000円・業務相談)
消費税申告(インボイス対応) パーソナル以上 全プラン対応
電話サポート パーソナルプラスのみ ベーシック以上で対応
銀行・カード自動連携 2,500以上の金融機関(業界トップ) 主要金融機関に対応
複数事業管理 パーソナルプラス以上で対応 原則1事業(別ファイル運用)
確定申告書作成 対応(青色・白色) 対応(青色のみ・白色は別ソフト)
e-Tax連携 対応 対応
スマホアプリ iOS/Android(家計簿アプリ譲りのUI) iOS/Android(PC補助的)
無料体験 1ヶ月無料 初年度0円キャンペーン(2027年3月15日まで申込)
法人版 マネーフォワード クラウド会計 弥生会計オンライン
注目すべき3つの差:
  1. 初年度コスト: 弥生セルフ・ベーシックは0円、MFパーソナルミニは年10,800円
  2. 銀行連携対応行数: MF 2,500行以上 vs 弥生 主要行のみ
  3. 電話サポートの提供価格: 弥生ベーシック(次年度17,250円)vs MFパーソナルプラス(年35,760円)— 倍以上の差

この3点が選択を大きく左右します。地方銀行を使うかどうかで、ほぼ決まる印象です。

3. 料金プランの違い — 初年度無料 vs 月額の柔軟性

3年間の実コスト比較

「初年度無料」のインパクトは大きいですが、長く使う前提で考えると、3年間のトータルコストで比較すべきです。

プラン 1年目 2年目 3年目 3年合計
MF パーソナルミニ(年払い) 10,800円 10,800円 10,800円 32,400円
やよい セルフ 0円 10,300円 10,300円 20,600円
MF パーソナル(年払い) 15,360円 15,360円 15,360円 46,080円
やよい ベーシック 0円 17,250円 17,250円 34,500円

3年間のトータルコストで見ると、やよいの方が3〜4割安い計算になります。初年度0円のインパクトに加え、2年目以降も最安プラン同士の比較ではほぼ同等。インボイス対応プラン同士で比較しても、やよいベーシック(電話サポート付き)の方がMFパーソナルより1万円以上お得です。

では、なぜMFを選ぶ人がいるのか?

料金だけ見ればやよい優位ですが、MFを選ぶ合理的な理由は以下のような場合です。

  • 地方銀行・信用金庫を使っている — 連携対応行数の多さで仕訳作業が大幅に短縮
  • 複数事業や副業を1つで管理したい — パーソナルプラスで部門別管理
  • 請求書・給与・経費もMFで揃えたい — MFシリーズの相互連携
  • 家計簿アプリ「マネーフォワードME」を使い慣れている — UIへの抵抗が少ない
  • 初年度に縛られず月単位で柔軟に契約したい — 月払いプランあり

これらの要件が刺さるなら、年5,000〜1万円程度の差はペイします。「銀行連携・事業管理の効率化に投資する」か「初年度コストとサポートを取る」かが選択軸になるわけです。

初年度無料を利用する際の注意点

  • キャンペーン期限: 2027年3月15日までの申込が条件(やよい公式)
  • 2年目以降は自動更新ではない: 能動的に契約を更新する必要があり、解約も明確に意思表示すればOK
  • 初年度の機能制限なし: 0円でも全機能が使えるため、お試し感覚ではなく本気で1年回せる
戦略的な使い方: 「やよいセルフを1年だけ使い、銀行連携の不便さを実感したら2年目でMFに乗り換える」というアプローチも合理的です。初年度の試用期間に1度申告まで完了できるので、「自分の使う金融機関の連携精度」を実体験で評価できます。

4. 機能差分① 銀行・カード自動連携 — MFが圧勝

「ふだんの記帳の95%は銀行・カードの自動連携で完了する」というのは、両社ともクラウド会計ソフトの売りの一つです。ただし、対応金融機関の数と連携の安定性には明確な差があります。

対応金融機関の差

マネーフォワードは2026年現在で2,500以上の金融機関に対応しており、クラウド会計ソフトの中で対応行数トップクラス。地方銀行・信用金庫・JAバンク・ろうきん・電子マネー・QRコード決済まで広くカバーしています。やよいも国内主要金融機関には対応していますが、連携対応行数の絶対値ではMFに大きく差があります。

とくに「メインバンクが地方銀行」「信用金庫の口座を事業用に使っている」というフリーランスの方は、契約前にMFと弥生の両方で「自分の銀行が連携対応しているか」を必ず確認してください。連携できない銀行の取引は1件ずつ手入力かCSVアップロードが必要になり、毎月の作業時間が大きく変わります。

仕訳の自動化精度

  • マネーフォワード: 家計簿アプリ「マネーフォワードME」で長年磨かれた連携技術がベース。AI推測の精度が高く、同じパターンの取引はほぼ自動で正しい勘定科目に振り分けられる
  • やよい: 「スマート取引取込」で銀行・カード明細を自動取込し、AIによる勘定科目の自動推測機能を搭載。使い続けるほど精度が上がる

機能の本質は両社とも近いですが、「初日からの推測精度」はMFが一段上と感じる人が多い印象です。MFの推測ロジックには家計簿アプリ時代の膨大な学習データが反映されており、明細パターンの認識力が高いのが理由です。

連携の安定性

銀行側のシステム変更で一時的に連携が切れることは両社で発生します。MFは大手のため復旧対応が早く、対応中である旨の告知も丁寧。やよいは「弥生サポート」経由で個別対応してくれるのが手厚く、ベーシックプランなら電話で状況を確認できる安心感があります。「自力で復旧したい」ならMF、「サポートに頼りたい」なら弥生という棲み分けです。

5. 機能差分② 確定申告・経費精算の流れ — どちらも仕訳ベース

MFも弥生も仕訳ベースの会計ソフトです。「仕訳→総勘定元帳→試算表→申告書」という会計の流れに忠実な設計で、freeeのような独自概念はありません。簿記の基礎知識があれば、両社ともすぐに使いこなせます。

マネーフォワードの「シリーズ連携」アプローチ

MFの強みは「MFクラウド〇〇」シリーズの相互連携です。確定申告だけでなく、請求書発行・給与計算・経費精算・契約管理まで、すべてMFブランドで揃えられます。

  • MFクラウド請求書 → 発行した請求書が自動で売上仕訳になる
  • MFクラウド経費 → 立替経費の精算が自動で仕訳に反映
  • MFクラウド給与 → 役員報酬・給与の支払いが自動仕訳
  • MFクラウド債務支払 → 経費・買掛金の支払いも一元管理

これらは個別契約が必要ですが、「事業を1つのプラットフォームで完結」させたいフリーランス・個人事業主にはMFが向きます。「請求書を別ツールで作って、転記だけ会計ソフトに」という二重作業を避けられるのが大きな利点です。

やよいの「申告書作成への一直線」アプローチ

やよいは確定申告書類の作成に特化したシンプルな設計です。仕訳→決算→申告書という流れがわかりやすく、「青色申告65万円控除を取る」というゴールに最短で到達できる構成です。

  • 仕訳帳が画面の中心。手動入力や修正がしやすい
  • 「かんたん取引入力」モードで初心者も入りやすい
  • 試算表・損益計算書・貸借対照表がいつでも確認できる
  • 確定申告書類は最後のステップで自動生成され、e-Tax送信まで完結

「請求書発行は別ツール(クラウドサインや別の請求書サービス)で十分」「経費精算は自分一人だけだから手作業でOK」という使い方なら、やよい単体で必要十分です。

白色申告対応の違い

  • マネーフォワード: パーソナルミニ以上で青色・白色どちらにも対応
  • やよい: 「やよいの青色申告オンライン」は青色専用。白色申告には「やよいの白色申告オンライン」という別ソフト(ずっと無料プランあり)を使う

白色申告から始めて、いずれ青色申告に移行する予定の方は、MFの方が同じソフト内で完結できて便利です。やよいの場合、白色→青色のタイミングでソフトを乗り換える手間がかかります。

6. 機能差分③ サポート体制 — 弥生が手厚い

サポート面は弥生に大きなアドバンテージがあります。とくに「電話サポートが付くプランの価格」で比較すると、弥生がMFの半額以下です。

サポート種別 マネーフォワード やよいの青色申告オンライン
チャットサポート 全プラン ベーシック以上
メールサポート 全プラン ベーシック以上
電話サポート パーソナルプラス以上(年35,760円) ベーシック以上(次年度17,250円)
業務相談(仕訳・確定申告) パーソナルプラスで操作相談まで トータルプラン(次年度30,000円)で業務相談
確定申告期の応答 混雑時は遅延あり 事前予約制度あり(トータル)

やよいのサポートが評価される理由

  • シェアNo.1の運用ノウハウ: 25年以上の実績があり、トラブル時の対応事例が豊富
  • 業務相談が現実的に頼れる: 仕訳の判断・確定申告の書き方を電話で聞ける(トータルプラン)
  • 初心者を意識した対応: 「簿記の用語がわからない」前提でサポートしてくれる

とくに初めて青色申告に挑む方にとっては、「困ったら電話で聞ける」安心感は大きな価値があります。年17,250円(ベーシック)で電話サポートが付くのは、MFパーソナルプラス(年35,760円)と比較すると2倍以上のコスパです。

MFの強みも整理

サポートは弥生に分がありますが、MFも以下の点で優れています。

  • 全プランでチャット・メールサポートが付く(プラン制限なし)
  • ヘルプセンターのドキュメント整備が手厚く、UIが新しいので自力解決しやすい
  • 「マネーフォワードME」コミュニティのナレッジが豊富
  • 初心者向け動画コンテンツ・ウェビナーが充実

7. 操作性 — どっちが使いやすい?

MFは「家計簿アプリ譲りのモダンUI」

MFの強みは「家計簿アプリ『マネーフォワードME』のUIを継承した使いやすさ」です。色使い・余白・タイポグラフィが現代的で、Webサービスを使い慣れている人なら直感的に操作できます。とくに資産推移グラフや収支ダッシュボードの可視化が秀逸で、「経営状況をひと目で把握」できるのが快感です。

仕訳画面は会計ソフトとして標準的ですが、銀行連携の取り込み・自動仕訳の確認画面が洗練されており、「日々の記帳作業がストレスにならない」のが使い続けやすさにつながります。

弥生は「老舗の安定感、簿記の知識が活きる」

やよいは長年の会計ソフトの操作感を踏襲しています。仕訳帳・元帳・試算表・貸借対照表が直接見られ、簿記3級程度の知識があれば初日から快適に操作できます。

初心者向けには「かんたん取引入力」モードを用意しており、用語を意識せずに記帳できる仕組みもあります。使い手のレベルに合わせて段階的に深く使い込めるのがやよいの強みです。

学習コストの比較

あなたの状況 選ぶべきソフト 理由
家計簿アプリMEを使ったことがある MF UIに馴染みがあり初日から快適
簿記3級以上の知識あり どちらも可(好みで) 両社とも仕訳ベースで操作感は近い
簿記未経験だが勉強したい やよい かんたん入力から始めて自然に簿記が身につく
とにかくコストを抑えたい やよい 初年度0円・2年目以降も安い
地方銀行・信用金庫がメイン MF 連携対応行数の多さで圧倒
請求書・給与もMFで完結したい MF シリーズ連携で二重作業ゼロ

8. UI・複数事業対応の差

MFのUI

マネーフォワードは2012年創業のフィンテック企業らしいモダンなUIデザインです。色使い・余白・タイポグラフィが現代的で、家計簿アプリで磨かれたUXのノウハウが会計ソフトにも活きています。

  • ダッシュボードで収支・資産推移をビジュアル化
  • 銀行連携の取り込み画面が見やすい(家計簿譲り)
  • レポート機能が充実(月次・四半期・年次の経営分析)
  • スマホアプリは家計簿アプリ譲りのUIで使いやすい

やよいのUI

やよいは伝統的な会計ソフトのUIを踏襲しており、業務効率重視・情報密度の高い画面構成です。慣れると操作が速くなりますが、最初は「ボタンと情報量が多い」と感じる人もいます。

  • 仕訳帳・試算表など必要な画面に直接アクセスできる
  • 近年UIリニューアルが進み、見やすさは改善傾向
  • スマホアプリは「スマート取引取込」が中心
  • レポートはシンプル(決算書・残高試算表が中心)

複数事業管理の差 — MFが圧勝

「本業+副業」「複数の屋号で事業を分けている」という方には、MFの複数事業管理が大きな差別化要因になります。

  • MFパーソナルプラス(年35,760円): 部門別管理が可能で、複数事業を1つの会計ファイルで分けて管理できる
  • やよい青色申告オンライン: 原則1事業前提。複数事業を分けるなら別ファイル運用 or 弥生会計オンライン(法人版)への移行が必要

「副業で別事業を始めたい」「複数の屋号がある」という方は、最初からMFパーソナルプラスを選ぶのが合理的です。やよいで分けようとすると、ファイル管理や申告書作成で余計な手間が発生します。

9. MF ↔ やよい 乗り換え — 仕訳ベース同士で比較的スムーズ

データエクスポート / インポートの可否

両社とも仕訳データをCSVでエクスポートできます。インポート側もCSV取り込みに対応しており、技術的には乗り換え可能です。MFも弥生も仕訳ベースの設計なので、freeeからの移行と比べると科目体系の変換がしやすく、移行作業の負荷が小さい点が利点です。

  • 勘定科目のマッピング(両社で科目体系がやや違うが、調整は容易)
  • 銀行・カード連携の再設定(連携IDは引き継げない)
  • 取引先・固定資産の個別移行
  • 過年度データはCSV取り込みで対応可能

移行作業は半日〜1日程度で完了するケースが多く、freee↔仕訳系ソフトの移行と比べるとかなり楽です。

乗り換えを推奨するタイミング

  • 年度切り替わり(1月) — 期首残高をきれいに移行できる。最も推奨
  • 確定申告完了直後(3〜4月) — 前年度のデータが固まっており、移行作業が並行できる
  • 事業形態の変化時 — 法人化・複数事業開始など、根本的に会計設計を見直すタイミング
  • 銀行連携の不満が顕在化したとき — 弥生で連携できない地銀を使い始めた場合など

「やよい1年目→MF2年目」戦略

やよいの初年度0円を活用して1年間試用→2年目で銀行連携の不便さを実感したらMFに乗り換える、という戦略は実は合理的です。確定申告まで一度経験することで、「自分に必要なのは安さ・サポートか、銀行連携・複数事業対応か」が明確になります。そのうえでMFに乗り換えるか、やよいを継続するかを判断できれば、年間コストの最適化と機能の納得感を両立できます。

10. あなたはどっち?ユースケース別おすすめ

ここまでの内容をもとに、フリーランスの典型的なケース別におすすめを整理します。

ケース おすすめ 理由
開業1年目・コスト最優先 やよい セルフ 初年度0円で全機能利用可能
開業1年目・電話サポートが欲しい やよい ベーシック 初年度0円・電話サポート付き
地方銀行・信用金庫がメインバンク MF 2,500行以上の連携対応
本業+副業など複数事業を管理 MF パーソナルプラス 部門別管理で1ファイル運用
請求書・給与もまとめたい MF MFシリーズで二重作業ゼロ
白色申告から始める予定 MF or やよいの白色申告オンライン 白色・青色を同じソフトで扱える / 弥生は別ソフト
税理士が弥生を使っている やよい データ共有・税理士連携がスムーズ
家計簿アプリMEを使い慣れている MF 同じ操作感で会計ソフトに移行できる
freeeも気になっている 3社比較ガイド参照 第3の選択肢の検討に

11. 筆者の場合 — MF・弥生の使い分けで見えた選び方

個人事業主時代に弥生を選んだ理由

私が個人事業主から株式会社設立に踏み切った段階で、税理士事務所とお付き合いを始めました。その税理士事務所が弥生会計を使っていたのが、私が弥生シリーズを選んだ最大の理由です。データの受け渡しや相談がスムーズになり、結果的に税理士費用の節約にもつながりました。

やよいで運用してみての所感は、「これは会計ソフトだ」です。仕訳帳・元帳・試算表が画面の真ん中にあり、簿記の教科書通りに操作できます。「困ったら弥生サポートに電話」という安心感もあり、確定申告期の不安が大幅に減りました。

クライアント業務でMFに触れた経験

受託案件で何度かMFクラウドの導入支援に関わったことがあります。クライアントは地方の小さな会社や個人事業主で、いずれも「メインバンクが地方銀行で、弥生では一部連携できなかった」というケースでした。MFに切り替えてみると、地方銀行・信用金庫の連携がほぼ一発で動き、月次の経理時間が半分以下になった事例もあります。

MFを実際に触ってみての結論は、「銀行連携と複数事業管理は本当に強い」。家計簿アプリMEで磨かれたUI/UXが会計ソフトにも反映されており、ダッシュボードや日次の操作画面の見やすさは弥生より一段階モダンです。

今もう一度選び直すならどっちか

もし今、ゼロから個人事業を始めるとしたら、私は使う銀行とライフスタイルで決めます

  1. 都市銀行・ネット銀行メイン・コスト優先 → やよい青色申告オンライン ベーシック(初年度0円・次年度17,250円)
  2. 地方銀行・信用金庫メイン or 副業あり → MFクラウド確定申告 パーソナル(年15,360円)
  3. 家計簿アプリMEを使い慣れている → MFを最初から選んで連携
  4. 税理士事務所が弥生を使っている → 弥生で迷わずOK

会計ソフトに費やす時間は事業の本業ではないので、自分のライフスタイル・銀行口座構成・サポートの好みで違和感なく続けられる方を選ぶのが最優先です。どちらも無料で試せるので、迷うくらいなら両方触って判断するのが一番早いです。

12. よくある質問

Q. マネーフォワードと弥生はどっちが安いですか?

個人事業主の最安プランで比較すると、マネーフォワードのパーソナルミニ(年払い900円/月=年10,800円)と、やよいセルフプラン(初年度0円・2年目以降10,300円)はほぼ横並びです。1年目はやよいが圧倒的に安く、2年目以降はやよいセルフがわずかに安価。ただしMFパーソナルミニは消費税申告(インボイス対応)を含まないため、インボイス登録事業者ならMFパーソナル(年15,360円)または弥生ベーシック(次年度17,250円)の比較になります。サポートまで含めた総合コスパは、初年度の負担を抑えたい人なら弥生、月額の柔軟性を重視するならMFが優位です。

Q. やよいの「初年度無料」は本当に無料ですか?

完全に無料です。2027年3月15日までの申込でセルフプラン・ベーシックプランが初年度0円、トータルプランは半額になります。クレジットカード登録なしで申込め、自動で有料プランに切り替わることもありません。2年目に契約を更新するかどうかはユーザー側が能動的に選択する形式で、解約も明確に意思表示すればOKです。MFは初年度無料キャンペーンがない代わりに、1ヶ月の無料体験期間を利用できます。

Q. マネーフォワードの銀行・カード連携は本当に強いのでしょうか?

本当です。マネーフォワードはもともと家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で銀行連携を磨き上げてきた会社で、対応金融機関数は会計クラウドの中でもトップクラス(2,500以上)。地方銀行・信用金庫・電子マネー・QRコード決済まで広くカバーします。やよいも国内主要金融機関には対応していますが、対応行数の絶対値ではMFに軍配が上がります。とくに地方銀行や信用金庫をメインで使う方は、契約前にMFと弥生の両方で「使う銀行が連携対応しているか」を必ず確認してください。

Q. 弥生は電話サポートが手厚いと聞きましたが本当ですか?

本当です。やよいはベーシック・トータルプランで操作サポート(電話・メール・チャット)が利用でき、トータルプランでは仕訳や確定申告の業務相談まで電話で可能です。確定申告期にも電話で相談できる安心感は、初心者にとって大きな価値があります。MFはチャットサポートが中心で、電話サポートは法人プランや一部上位プランに限られるため、「電話で相談したい」というニーズなら弥生が圧倒的に優位です。

Q. MFと弥生の確定申告書作成のしやすさに違いはありますか?

両社とも仕訳ベースの伝統的なUIで、決算・申告書作成までの流れは似ています。違いは「決算の支援機能の幅」と「他のMFシリーズとの連携」。MFは確定申告ソフトとは別に「MFクラウド請求書」「MFクラウド経費」「MFクラウド給与」などのシリーズを揃えており、複数事業や請求書発行までワンストップで進められます。やよいは確定申告書作成に特化しており、シンプルさで言えば弥生の方がわかりやすいです。両社ともe-Tax対応・電子申告完結が可能です。

Q. 複数事業や副業の管理はどっちが向いていますか?

マネーフォワードが向いています。MFはパーソナルプラス以上(年35,760円)で複数事業(部門別管理)に対応し、副業や複数の屋号を1つのアカウントで管理できます。やよいの青色申告オンラインは原則1事業前提の設計で、複数事業を分けて管理するなら別会計ファイルや弥生会計オンライン(法人版)への移行を検討する必要があります。「本業+副業」「複数の屋号がある」という方はMFパーソナルプラスを推します。

Q. MFと弥生を両方試すことはできますか?

できます。MFは1ヶ月無料体験、やよいは初年度0円(セルフ・ベーシック)なので、両方を1ヶ月ずつ並行して使って比較するのが最も確実です。ただし、本格運用は片方に絞るのが必須。2つのソフトに同じ取引を二重で記録すると整合性が崩れ、申告期に大変な思いをします。試用期間は「主にどちらに記帳するか」を最初に決めて、もう一方は操作感を見るだけにとどめましょう。

Q. スマホアプリの使い勝手はどっちが上ですか?

スマホ完結度はMFがやや優位ですが、両社とも「スマホだけで確定申告を完結」できるレベルではありません。MFはレシート撮影や明細確認などの日常タスクをアプリで進めやすく、家計簿アプリ譲りのUIに長けています。やよいのスマホアプリは「スマート取引取込」が中心で、PCでの仕訳作業を補助する位置付けです。スマホ完結度を最優先にするならMFやfreeeで、PCメインで使うなら弥生で十分。両社ともスマホだけで完結はできない点に注意が必要です。

Q. MF・弥生から法人化したら何を使えばいいですか?

MFから法人化する場合、MFクラウド会計(法人版)への移行が最もスムーズで、データ連携・給与・請求書まで同じMFブランドで完結できます。やよいから法人化する場合は弥生会計オンライン(クラウド型)または弥生会計(インストール型)への移行が王道で、税理士事務所が弥生を使っているケースが多い点も魅力です。「複数事業や役員報酬の管理を楽にしたい」ならMF、「税理士事務所と連携を取りたい」なら弥生というのが住み分けです。

Q. 弥生のクラウド型とインストール型は何が違いますか?

クラウド型「やよいの青色申告 オンライン」は月額制でブラウザから利用、データは自動でクラウド保存。インストール型「やよいの青色申告」はPCに専用ソフトを入れて利用し、買い切り型で年間サポート料が別途必要になります。フリーランスで複数デバイスや外出先からも使いたい方はクラウド型、データを自分のPC内で完結させたい方はインストール型が向きます。本記事ではクラウド型(オンライン版)を比較対象としています。MFはクラウド専業なのでインストール型は存在しません。

13. まとめ — どっちを選んでも青色申告は完走できる

マネーフォワードクラウドとやよいの青色申告オンラインの選び方を、もう一度3行でまとめます。

  • 銀行連携・複数事業管理・MFシリーズ連携 → MF
  • 初年度0円・電話サポート・税理士連携 → やよい
  • 初年度0円のやよいを1年使ってから判断するのが最もリスクが低い

どちらも無料で始められるので、先送りせず1〜2週間で操作感を確かめてしまうのが最短ルートです。

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