フリーランス適正単価計算ツール
目標手取り年収から、必要な月額単価・日給・時給を逆算。税金・社会保険料・経費を考慮した「本当に必要な単価」がわかります。
税金・社保・経費を引いた後の手元に残したい金額
一般的に220日前後(月18〜19日 x 12ヶ月)
事業にかかる経費の割合(売上に対して)
最終更新: 2026年3月16日
フリーランスの適正単価とは
フリーランスの適正単価とは、目標とする手取り収入を得るために必要な請求単価のことです。会社員と異なり、フリーランスは所得税・住民税に加えて国民健康保険料・国民年金を全額自己負担し、さらに事業経費も売上から捻出する必要があります。そのため「手取り500万円が欲しいなら、売上は700万円以上必要」というケースも珍しくありません。
本ツールでは、目標手取り額から税金・社会保険料・経費を加算し、実際に請求すべき月額単価・日給・時給を逆算します。
計算ロジックの解説
手取りから額面を逆算する仕組み
フリーランスの手取り額は以下の式で決まります。
手取り = 売上(額面)- 経費 - 所得税 - 住民税 - 国民健康保険 - 国民年金
本ツールは、目標手取りを入力すると、上記の各項目を段階的に加算して必要な額面(売上)を算出します。税金は売上額に依存するため、内部で反復計算(ニュートン法に近い収束計算)を行っています。
所得税の計算
所得税は累進課税で、課税所得に応じて5%〜45%の税率が適用されます。本ツールでは2026年の税制に基づき、基礎控除・青色申告特別控除・社会保険料控除を反映しています。復興特別所得税(2.1%)も加算しています。
住民税の計算
住民税は所得割(課税所得の10%)と均等割(5,000円)の合計です。前年の所得に基づいて翌年課税されますが、本ツールでは当年の所得で概算します。
国民健康保険の計算
国民健康保険料は自治体によって異なりますが、本ツールでは全国平均的な料率(所得の約10%)で概算しています。年間上限額(106万円)も反映しています。
国民年金
2026年度の国民年金保険料は月額16,980円(年間203,760円)です。フリーランスは厚生年金に加入できないため、この金額が固定費としてかかります。
経費率の目安
経費率は業種によって大きく異なります。以下は一般的な目安です。
| 業種 | 経費率 | 主な経費 |
|---|---|---|
| Web制作 | 15〜25% | PC・ソフトウェア・サーバー・ドメイン・通信費 |
| エンジニア | 10〜20% | PC・開発ツール・クラウドサービス・書籍 |
| デザイナー | 10〜20% | PC・Adobeライセンス・素材費・フォント |
| ライター | 5〜15% | 通信費・書籍・取材費 |
| カメラマン | 20〜35% | カメラ機材・スタジオ・移動費 |
| コンサルタント | 5〜15% | 通信費・交通費・交際費 |
フリーランスと会社員の手取りの違い
同じ額面年収でも、フリーランスと会社員では手取り額に大きな差があります。
- 社会保険料: 会社員は健康保険料・厚生年金を会社と折半。フリーランスは国保・国民年金を全額自己負担
- 経費: 会社員は給与所得控除(最大195万円)が自動適用。フリーランスは実費経費+青色申告控除
- 雇用保険: フリーランスは加入不可(失業保険なし)
- 退職金・賞与: フリーランスにはなし(自分で小規模企業共済等に加入)
そのため、会社員時代と同じ手取りを得るには、フリーランスは額面で1.3〜1.5倍の売上が必要と言われています。
よくある質問
Q. フリーランスの適正な時給はいくらですか?
業種・経験・地域によって異なりますが、目安としてWebエンジニアは時給3,500〜6,000円、Webデザイナーは2,500〜4,500円、ライターは1,500〜3,000円、コンサルタントは5,000〜9,000円が中央値です。経験年数や専門性が高まるほど時給は上がります。
Q. 手取りと額面の差はどれくらいですか?
フリーランスの場合、一般的に額面の60〜75%が手取りの目安です。会社員と違い、国民健康保険料を全額自己負担し、経費も自分で捻出するため、同じ額面でも会社員より手取りが少なくなる傾向があります。
Q. 経費率はどれくらいが適正ですか?
業種によって大きく異なります。Web制作・エンジニアは15〜25%(PC・ソフト・サーバー費等)、デザイナーは10〜20%(ソフト・素材費等)、ライターは5〜15%(通信費・書籍等)、カメラマンは20〜35%(機材・スタジオ費等)が目安です。
Q. 単価を上げるにはどうすればいいですか?
主に4つの方法があります。(1) スキルアップ: 需要の高い技術を習得する、(2) 実績の見せ方: ポートフォリオを充実させる、(3) 交渉術: 成果に基づく根拠を示して交渉する、(4) 市場選択: 単価の高い業界・案件を狙う。特に「課題をいくら解決できるか」を金額で示せると単価交渉が通りやすくなります。
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注意事項
- 本ツールの計算結果は概算です。実際の税額・保険料は地域や個人の状況により異なります
- 国民健康保険料は全国平均的な料率で計算しています(自治体により大きく異なります)
- 個人事業税(年間事業所得290万円超で5%)は含まれていません
- ふるさと納税・医療費控除等の各種控除は反映していません
- 正確な金額は税理士にご確認ください